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生まれながらに縁があった“統計”を相棒に、世の中を良くしていく。

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今回のインタビューは、統計専門チームの相関。以前は革職人だった彼が、現在は統計の専門家になるべく現場と統計の橋渡し役をしながら自らのスキルを高めている。 そんな彼が魅了された統計。過去の経験と共にこれから目指すべき道を聞いた。
生まれながらに縁があった“統計”を相棒に、世の中を良くしていく。-01

ゼネラリストからスペシャリストへ

サイカ編集部

現在の業務内容をおしえてください。

interviewee

入社後1年弱は営業とカスタマーサクセス(以下:CS)をやっていたのですが、その後、統計を専門に扱うチームに移りました。データ分析は「エンジニアリング」「アカデミック」「ビジネス」の3つの視点を持つことが大切で、私はそのうちのビジネスの部分を担当しています。具体的には、現場(営業・CS)の要望を反映させたり、統計をビジネスに活かすためのコミュニケーションを取ったりしています。

サイカ編集部

業務の中で難しいところは多々あると思うのですが強いて言うとこのあたりというのはありますか?

interviewee

統計で使用されている言葉が普段使用している言葉と全く違うところですかね(笑)部署内で話していることも難しいのでそこに馴染むのも大変でしたし、それを現場の皆さんに分かりやすくお伝えすることはもっと難しいです。

サイカ編集部

もともと統計に関する知識はあったんですか?

interviewee

2016年にサイカにジョインしましたが、本格的に統計を学び始めたのは入社してからだったので、知らなかったですね。入社当初は営業をやっていたので、自分が意味を知らないものをお客様にお伝えすることが嫌で一生懸命勉強しました。そもそもパス解析(XICA magellanで用いている分析手法)がなんなのかというところから始まりましたね。

サイカ編集部

統計に興味があったんですか?

interviewee

学生時代は社会科学部で基本的に何でも学べたのですが統計よりは商学とか心理学とか経済学を学んでました。ただ、そんななかでも線形計画法というもので、例えば営業担当がお客様先を訪問する際にどのルートで行けば一番効率的なのかを考えるような学問で。文系学部だったので入門レベルしかやってませんでしたがとてもワクワクしたのを覚えています。

サイカ編集部

営業から分析チームに移っていますが、希望されていたんですか?

interviewee

他のメンバーがそれぞれ強みを持っているなかで、自分が強みを発揮できるところってどこだろうと考えたんです。そのときに浮かんだのが統計だったんですよね。そこから本格的に統計を勉強し始めました。

サイカ編集部

それって営業と比べて、どんなところが面白いと感じたんですか?

interviewee

土台づくりをできるところですね。サイカは統計が土台となっているので、それが確かなものであればあるほど、上に乗る提案や仮説が良いものになっていく。その基礎の部分をしっかりつくり上げることで、営業やCSのメンバーの提案の質が向上したり、会社として良い方向に進めるんじゃないかと思いました。

サイカ編集部

今までのお話を聞いていると、全体を俯瞰した時に足りない部分を埋める役回りが多い印象を受けたのですが、昔からなんですか?

interviewee

それは昔からかもしれないです。今までも割とそのほうが多かったです。例えばある会社でインターンをした際には会計担当がいなかったので、会計をやってみたり、学生時代に先輩が立ち上げたカフェで働いているときはマーケティング担当がいなかったのでマーケティングをやってみたりとかしていましたね。それまでに無いものをやることが好きですね。

サイカ編集部

そういう方ってゼネラリストになりそうですが、今回スペシャリストの方向に舵をきってますよね。

interviewee

それは統計に惹かれてしまったからですね。そもそも自分の名前が「相関 集」なので生まれながらにして統計とは縁があったのかなと思う節はあって(笑)なので今後は統計で身を立てて行きたいと考えていて、本気で取り組んでいますね。

サイカ編集部

確かに、私も入社後相関さんの名前を見て、「すごい名前だな」と思いました(笑)

interviewee

そうですよね。本当に営業の時には話題に困らなかったですよ(笑)

生まれながらに縁があった“統計”を相棒に、世の中を良くしていく。-02

革職人からの転身

サイカ編集部

今後は統計のスペシャリストを目指していくということですが、これまでの人生を振り返ったときに、大きなターニングポイントってありますか?

interviewee

どちらかと言うと悲しい転換点かもしれないですが、弊社の平尾と同じような経験をしています。平尾はお父様が勤務されていた会社が倒産ということでしたが、私の父も不況のあおりを受けてリストラにあったんです。父もつらかったと思うのですが、私も何とも言えなく悲しくなることがありまして。やるせなさと複雑な感情が入り混じってよく父と喧嘩になったりしていたんですよね。でも根本原因は父ではなく不況だと考え、そもそもなんでこんな不況になるんだと疑問を持ち始め、それがきっかけでかなり勉強したんですよね。

サイカ編集部

そのベクトルが勉強に向いたのはなんでだったんですか?

interviewee

それはまさに父の影響で、父がそんなに学歴が良いほうでは無かったんです。当時中学生だった私は短絡的ですが、学歴もリストラの一因なのではないかと考えたんです。それで、自分はそうならないようにと勉強することにしました。学歴で困ることも減ると思いましたし、かつ不況の原因も分かれば一石二鳥だと思って相当勉強しました。

サイカ編集部

もともと勉強は好きだったんですか?

interviewee

勉強は好きでしたね。なので苦ではなかったのですが、いままでは良い大学に行こうという観点ではなかったので、きちんと目標をもって勉強をするようになったきっかけでしたね。

サイカ編集部

大学時代はどんな学生だったんですか?

interviewee

大学時代は10° barというバーで働いていました。先輩に紹介されて、働く前からそのバーには一人で通っていたのですが、ある時お店の方に「僕バーテンダーになりたいんですよね」と話していたら働くことになって(笑)2年半くらい働いたのですがそこでもいろいろ学びました。弊社の衣川さんとはそこで出逢いました。

サイカ編集部

そうなんですね。どんなバーだったんですか?

interviewee

コンセプトが「人と人がここで出会うことで人生が10°変わるバー」だったんですが、人をすごく大切にしていたんですね。そこに集まる人たちは、とても良い方ばかりでした。ただ、如何せんあまり儲かっていなくって(笑)こんなに良いコンセプトもあって来ている人たちも幸せそうなのになんで儲からないんだろう。こんなに素敵な場所がこのままでは潰れてしまうと思って、いろいろと試行錯誤しました。

サイカ編集部

たとえばどんなことをされたんですか?

interviewee

それまでまったく飲食系はやったことがなかったので周りの人に聞くところから始めましたね。周囲にあるバーの方に相談したり、ひたすら本を読んだりもしました。飲食店の本からビジネス本までいろんな本を読み漁るなかで、実践に活かせるそうなことは実践していました。ほんと手探りでしたね。

サイカ編集部

手探りで運営していく中で一番難しかったところはどこでしたか?

interviewee

自分が好きなお客さまだけ来ていれば売り上げが上がるわけではないところですかね。お店のためにするにはそれ以外のお客さまを取り込むことも大事でしたし、常連のお客さまの思考を変えていく必要性があったりもしたので、そういった部分は非常に悩みましたね。

サイカ編集部

なぜ思考を変える必要があったんですか?

interviewee

せっかくなので統計的な観点からお話しますね(笑)その当時の理想的なお客さまの人物像、いわゆるペルソナは、お店に来ていただいて色々な方々とコミュニケーションを取りつつ、ある程度注文をしてくれる方だったんですね。

サイカ編集部

逆にあまり理想的でないお客様のペルソナはどんな感じだったのですか?

interviewee

一杯だけ頼んで長時間いらっしゃって、なおかつ内輪でしか話さないといった方ですかね。そういったお客さまには共通点がありました。安い価格帯のメニューしか頼まないという共通点です。

サイカ編集部

それは面白いですね。

interviewee

中価格帯以上のメニューを注文してくださるお客さまは、新しく知り合ったお客さまともコミュニケーションを取ってくれたり、理想的な動きをしてくれる方が多かったんです。そこで安い価格帯のメニューをなくしてみたんです。そうすれば理想的なお客さまが増えるのではないかと。実際にすべての価格を一新してみたところ、中価格帯以上の方々が増えたんですね。それによって、お客さまのコミュニケーションの仕方もずいぶん変化して、割と色々なところで会話が生まれ、お客さま同士で仲良くなっていただけるようになってきたんですよね。

サイカ編集部

そうなると低価格層のお客様から何かしらの意見があがらなかったんですか?

interviewee

低価格帯のものを月替わりで出すなどの仕組みを作って、全面廃止はしないようにしました。そこで残ったお客様は少なかったですが、お店としてはそこを超えるだけのお客さまがいらっしゃってくださったので、それによる打撃はなかったですね。その後は中価格帯以上のお客さまがほとんどだったので、より同じような層の方々が集まるようになり、お店としての一体感も強くなりましたね。お店としては良い方向に向かったと思います。

サイカ編集部

その経験から学んだことはなんですか?

interviewee

意外とできないことはあまり無いんだなということですね。当初は人見知りだったのですが店長をやる頃にはそんなことなくなってましたし、飲食店の経営もやったことがなかったですが、きちんと学ぶ努力とやり遂げる力を発揮すれば、人間できないことは無いんだなと思いました。今でも、やったことないからやらないというのはものすごい機会損失だなと思いますね。

サイカ編集部

すごく素敵な経験だったんですね。当時は、社会人になって何をしようと考えてらっしゃったんですか?

interviewee

その時はコンサルタントになろうと思っていました。

サイカ編集部

それは経営コンサルタントですか?

interviewee

そうですね。中学校の時に通っていた塾の先生がコンサルタントになったので、彼へ憧れたということもありましたが、バーを経営してみて、経営って面白いなと思ったことが大きかったですね。外資系コンサルとして世界を飛び回ってみたいなと。あと、私の祖父が商売人で、亡くなるまでにかなり家業を繁栄をさせたんです。彼の伝説みたいなものも親戚内では語り継がれていたりして、そう意味ではずっと経営とかに興味はあったんだと思います。

サイカ編集部

そういう想いを胸に、実際にはどういったことをされていたんですか?

interviewee

大学卒業後は起業しようと思ってまして。自分で経営するほうを選んだんですね。色々アイデアを考えたのですが大きな賭けに出れなくて、WEBサイトをつくってアフェリエイトで儲けるということをやっていました。運営フェイズになった時、作業にとてつもない飽きを感じた時があったんです。でも振り返ってみるとWEBサイト構築をしているときはとても楽しかったと思いました。そこから、自分はものづくりが好きなんだと気付いたんです。ものづくりってなんだろうと考えていたところ、地元に革職人が多かったので、これだ!と。昔から通学路でそういう方々を見かけてかっこいいなと思ってたなぁ~と気付きまして。

サイカ編集部

潜在的に職人に対する憧れがあったんですね。そこからどうやって職人になったんですか?

interviewee

最初はハローワークとか行ったのですが、求人がなかなか無くて。知人の紹介で紳士ベルト専門の革職人になりました。

サイカ編集部

職人になって修行をすることになると思うのですがしんどくなかったんですか?

interviewee

肉体労働なところがあったのでやっぱりしんどかったですね。あとは丁寧に作るよりも数を作らなければいけかったのですが、原価も高いのでできるだけミスをせず沢山作るというのをスピーディーにやらないといけないんですよね。なので先輩に怒られながら必死に頑張りましたね。

サイカ編集部

ものづくりができる仕事は楽しかったですか?

interviewee

そうですね。とても楽しかったです。ただ、その当時あまり景気も良くなくて、このまま自分がいたら業務のみならず金銭的にもご迷惑をかけることになるなと思うようになっていて、好きな仕事ではあったのですが泣く泣く辞めることにしました。

サイカ編集部

そのときはサイカに入社することが決まっていたんですか?

interviewee

決まってなかったです。実は別の会社から入社しないかという話があってそちらに行こうと思っていた矢先に衣川さんから連絡がありまして。飲みに行ってサイカを紹介いただいて、次の日にはサイカの面接を受けて通過したので入社となりました。

サイカ編集部

面接を受けたときにここだと確信したポイントはどこだったんですか?

interviewee

プロダクトオーナーの岩澤さんとお話したことですね。面接の中で質問に対して上手く答えられないでいたら、岩澤さんから私が話しやすい質問をしてくださったんです。相手がベストパフォーマンスを出せていない状況の中で、相手の良さを引き出すアプローチをしていただいたことにすごく感動しまして。こういう人がいる会社なら人のことを大切にしてくれるのではないかと思い入社を決めました。

サイカ編集部

そういうのってすごく大事ですよね。サイカに入社して何か変わりましたか?

interviewee

そもそも会社勤めを始めたというのがまずあります(笑)あと、それまでは勉強が好きだったもののなかなか時間を割けていなかったのですが、サイカに入ってからは統計を勉強しつつ実務に活かすことができるので私にとってはかなり理想的な環境で仕事ができています。「学術はビジネスに活かすべきである」という想いもあるのでそれが体現できるようになっているのは非常に大きいですね。

サイカ編集部

「学術はビジネスに活かすべきである」と思ったのはいつ頃ですか?

interviewee

10° barの時ですかね。大学で勉強したことで経営に活かされたものがいくつかあって。それがすごく面白かったんですね。そこで学んだことを実務で活かすということがとても大切だなと気づいた感じですかね。

サイカ編集部

いま実務に活かせていることってあります?

interviewee

いまはまだ難しいですね~(笑)統計に関してはまだ確かなものをきちんと知っていると言えるレベルではないので、もっと成長すればそう言えるようになるんだろうなと思っています。

生まれながらに縁があった“統計”を相棒に、世の中を良くしていく。-03

ずっと一緒にいたいと思う

サイカ編集部

統計のスペシャリストとして、今後の働き方のイメージとかありますか?

interviewee

サイカでは今の仕事をもっと極めていきたいですね。そうすることで、より確かなものを出していきたいです。その先で言うと、もっとビジネスと統計を結びつけるような動きをしていきたいなと思っています。

サイカ編集部

統計からは離れないですか?

interviewee

統計からは離れないですね。今考えると、バーのときも統計があったらもっと変わったんだろうなと思うところもありますし、今後はもっと統計に寄り添って行きたいと思っています。統計は相棒としてとても心強いですし、これだけ信じられるものは他にないのでずっと一緒にいたいなと思います。

サイカ編集部

相関さんとして「才能開花」という言葉自体をどのようにとらえていますか?

interviewee

割と傲慢な言葉だと思っています。開花していない人がいるということに対する反語かなと思ったりするので。ただ、自分が観たい世界に一緒に向かって行くという意味も持っていると思っています。みんなが才能開花しているのは良い世の中だということを確信している言葉だと思うんですね。それを描くために一緒に頑張っていこうという。なので私からすると傲慢かつポジティブな言葉ですね。

サイカ編集部

相関さんの「才能開花」とは?

interviewee

名刺の裏には「頭と体と良心フル稼働」と書いてあります。それは今も変わらなくて、私自身がフル稼働の状態で統計を使って世の中を良くしていくことができたときが才能開花だと思っています。頭と体をしっかり使って、それにプラス良心。統計って使い方によっては、いい加減なアウトプットになってしまうので、そこは良心を軸に、誠実なものを出し続けていく。そういう状態が才能開花かなと思っています。

サイカ編集部

こんなに「統計」という言葉が多く出たインタビューは初めてだったと思います!ありがとうございました!

インタビューを受けてみて

interviewee

当たり前なことではありますが、自分が今まで関わってきたいろいろなもので出来ていることが確認できました。今回のインタビューは話していて楽しかったので、もし次回機会があったとしたら、同じように楽しくふり返れるようにするために一生懸命やっていこうと思います。

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